学習机は「可変型」が人気 組み合わせ自由、インテリア性も重視(産経新聞)

 学習机商戦が始まった。最近はキャラクターや付属品は鳴りを潜め、人気は机や書棚の組み合わせが自由な「可変デスク」。必ずしも入学式に合わせて購入するのではなく、まずはリビングで勉強し、時機を見て購入する家庭も増えているという。(岸本佳子)

 ◆シンプルが主流

 学習家具を展開するコイズミファニテックのショールーム(大阪府箕面市)には学習机やイス、ベッドなどがずらりと並ぶ。一番人気は、机本体と書棚を自由に組み合わせられるタイプの「ステップアップデスク」だ。

 机と書棚を一体化してコンパクトにしたり、書棚を独立させて机の隣に並べて広々と使うこともできる。書棚と机をL字に配置することも可能だ。「机を購入したものの本の収納に困り、本棚を買い足すご家庭も多かった。それなら最初から本棚と机をセットにすればよいのでは、という発想でした」と同社商品部マーケティング課販促企画室長の中西聡さん。平成17年秋に発売し、翌年1月末には売り切れるほどの爆発的な人気となった。

 かつて学習机には鉛筆削りや時計などの付属品がついていた。最近ではインテリア性が重視され、シンプルなデザインに。一方で色使いは豊富になり、引き出し部分やワゴンの前面などにはピンク、パープル、ブルーなどの色がアクセントとして使われている。子供たちがランドセルの色に合わせて机を選ぶ姿もよく見られるという。

 ◆入学式にこだわらず

 従来、学習机商戦は1月中旬ごろにピークを迎え、3月末まで続いていた。ところが「昨年は4月に入ってからも売れていました。今年もピークのないまま来ている感じ」(中西さん)。入学式にこだわりのない家庭も増えたのではないかと推測する。

 こんな見方もある。イトーキ(本社・大阪市)の調査では、新入学児童の学習机の購入率はここ数年、減少傾向。ところが、実際に学習机を購入した人を調べてみると、1年生が占める割合は減っているが、2年生から6年生が増加していた。同社ホーム家具統括部開発課長の新田見篤さんは「低学年の間はリビングで勉強する。高学年で記憶が必要な学習が増えると学習机を購入し、子供部屋で勉強するのではないか」と分析する。

 リビングで学習する家庭が増えたことで、リビングでも違和感のないコンパクトで機能的な学習机も登場。コイズミファニテックの「リデア」シリーズは初登場の昨シーズン、好調な売れ行きを見せたという。

 新田見さんは「学習机は子供にとって、初めて自分で管理する場所」と位置づける。それだけに「子供が前向きに、机に向かいたいと思うものを選んでほしい」。中西さんも「学習机は大人になっても十分使える。長く使っていただきたい」と話している。

                   ◇

 ■シーズンオフ需要も約1割

 日本オフィス家具協会学習用家具部会によると、平成21年春の入学児童約114万5千人のうち、前年9月から4月までの間に学習机を購入したのは56・8%だった。22年は111万7千人のうち、57・7%が購入すると予測。一方、5月から8月の「シーズンオフ需要」については、昨年は9・6%で今年は9・8%と微増すると予測している。

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